思うこと【2】「ウクライナの領土割譲問題について」

ウクライナの領土を割譲するという事について、当然ウクライナは拒否しているようです。

イギリスBBCの記事に『譲歩すれば、より大規模で血なまぐさいロシアの攻撃につながるだろうと述べた』と書いてありました。

自分もその通りだと思います。ただ譲歩せず戦い続けた場合もロシアの攻撃は当然続きます。

アメリカがウクライナに対する武器支援を辞めるとウクライナは負けると思います。

広大な領土、巨大な軍隊、豊富な資源を持つロシアをウクライナ1国で受け止めるのは、もはや難しくなってきたように感じます。

停戦するしないにあたって、ロシアは各国から強力な経済制裁を受けているのにも関わらず、どこか余裕で、継戦能力はまだあるというような印象です。本当ところは分かりません。経済制裁でへとへとなのかもしれません。

歴史をたどると、日本とロシアは戦ったことがありますよね。中国大陸や日本海にて日本が善戦し、それでもロシアはまだ陸軍兵力に余力は残っていましたが、ロシア国内で革命が起こり戦争どころではなくなったことで戦争は終わりました。

ロシアに対する経済制裁が効いており、ロシアも停戦したがっていることを願います。

防衛側のウクライナに関しては、もう1つ歴史をたどれば第二次世界大戦下、太平洋戦争敗北寸前の日本のようです。もはや頼れるのは精神主義のみといった状況に感じます。ギリギリです。

ウクライナの領土割譲問題について話を戻しますと、当事者であるウクライナはこの話し合いに参加していないようです。

サウジアラビアにて、アメリカとロシアとで会談したそうです。

領土割譲についてウクライナが知ったのはアメリカからの提案があった時だそうです。

アメリカからすれば、ウクライナの運命はアメリカが握っており、アメリカとしては巨大化する中国が気になる。ヨーロッパ方面ではなくアジア方面に向きたい。もう世界の警察ではなく、援助はできない。停戦して終わらせてほしいという感じでしょうか。

ウクライナは当然拒否しています。ロシアに攻められ領土を取られたままだからです。停戦すれば取られた領土はおそらく返ってこないと思います。そしてウクライナのために戦った兵士の犠牲はどうなるのかという事にもなります。

しかしこれ以上犠牲を出さないためにも停戦してほしいと自分は思います。

ウクライナは小国です。

ウクライナの領土を割譲してそれを停戦とすることをウクライナ抜きでアメリカとロシアが話し合った時、歴史をさらにもう1つたどればミュンヘン会談アンシュルスのように感じました。

この2つは第二次世界大戦前夜の出来事です。

世界はまだこの時、第二次世界大戦になるとは思っていませんでした。

戦争を終わらせるための戦争と称された第一世界大戦では膨大な死者を出したからです。世界は戦争に疲れ、もう2度としないと思っていたからです。

話をミュンヘン会談とアンシュルスに戻しますと、この2つの出来事は1938年に起こります。アンシュルスが3月で、ミュンヘン会談は9月に起こります。

アンシュルスはオーストリアという国がドイツに併合された出来事です。

そしてミュンヘン会談はチェコスロバキアという国のズデーテン地方と呼ばれる地方をドイツに割譲するきっかけとなった会談です。

この時、チェコスロバキアは会談に参加していません。今のウクライナに似ています。

その国、その土地に住む人の意見など全無視の、大国同士で話し合いをしたという状況に似ています。

ドイツはオーストラリアを併合した、次にチェコスロバキアのズデーテン地方を貰うかわりにもう何も要求しないと会談に出席していたイギリスとフランスに約束しています。イタリアも出席していましたがドイツの仲間です。

これに対してイギリスやフランスは戦争を回避したということで国民から「戦争をよく回避した!」と拍手喝采を受けています。

しかしその翌年1939年の9月。ちょうどミュンヘン会談から1年が経った時にドイツはポーランドに進行して第二次世界大戦が始まります。

イギリスやフランスとしてもこの動きは分っていました。なのでポーランドに攻撃したらドイツを攻撃しますよという姿勢を取っていたにも関わらずドイツはお構いなしにポーランドを攻撃した経緯があります。

ミュンヘン会談から1年経った時にと言いました。その1年でドイツはひそかに力を蓄えていたんです。ヨーロッパを征服するための力です。

結果的にアメリカの台頭によりドイツのヨーロッパ征服は阻止されました。

この一連の流れが、今回のウクライナ領土割譲問題に似ている気がします。

ロシアがこのまま終わるとは思えません。ウクライナという国が地図から消えてしまう可能性もあります。

遠い極東の島国で、安全な場所から勝手に思うことを言いたい放題書いています。

平和が1番です。

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